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HMJM

HMJMナイツ 第一夜「監督失格」+「UNDERCOVER JAPAN」

 オーディトリウム渋谷でHMJMナイツ第一夜というオールナイト上映を見てきましたよ!オーディトリウム渋谷はユーロスペースと同じ建物内にあるオサレな感じの映画館(という表現自体がアレかもしれませんが)。建物自体かっこいい!東急本店の近所、O-westとかasiaとかのライブハウスやらクラブやらがある坂の途中にあります。場所もオシャレ!文化の発信基地!そんな映画館でHMJMナイツなんて企画があったらそりゃ行きますよ!!

 平野勝之監督の監督失格上映記念企画という事で監督失格とUNDERCOVER JAPANの2本が上映されるという企画でした。夜中の0時上映開始で監督失格が111分。休憩を挟んでUNDERCOVER JAPANが200分。UNDERCOVER JAPANは上映時間が長いという事で上映途中で1回休憩が挟まれ、全ての上映が終わったのが朝の5時半頃でした。

 この日は朝からずーっと雨。正直あんまり外に出かけようという気分にならない感じ。これはお客さん少なそうやなぁと思いながら開場時間をちょっと過ぎた位の時間に入場。…案の定寂しい客入りでした。いや、でも、映画のオールナイトなんてそんなにお客さんいっぱい入るようなもんちゃいますしね!しかしあれっすか、HMJM好きな皆さんはあんまりイベとか興味ないんですかね。それともDVD持ってるからいいやって事なんですかね。持ってるDVDでも映画館の大きいスクリーンで見る機会があるなら見たいと思ってる私のような人は少数派なんでしょうか。

 この先ネタバレありでぐじゃらぐじゃらと感想などを書いていくのでこれから監督失格を観るつもりの人などは読まないで下さい。

 0時。最初は監督失格の上映。実は私、監督失格を見るのは2回目です。10月1日(土) に東放学園映画専門学校でわくわくドキュメンタリスト養成講座 平野勝之×カンパニー松尾というイベントがあって、一般枠に応募したら当選して見られる事になったのでこのイベントに参加する前にちゃんと映画は見とかなあかんやろうって事で観に行きました。
 けど、何だか行けるタイミングがなかなか無かったのでかなり疲れてフラフラの時に無理矢理観に行く事になってしまいました。そしたら、何ちゅうか、最初から最後までぼーっと観てしまって、観終わっても「え?あれ?これで終わり?」みたいな感じになっちゃったんですわ。途中で寝たりはしてないし、最初から最後までちゃんと観て、内容も全部理解は出来てたんですが、何だかふわーっとした感じで観ちゃったので一応観たけど観てないみたいな感じ。
 問題のシーンなんかは色々感じる所や考える所もあったんですが、事前に予告編なんかを観て受けた衝撃の方が大きかった。なのでこれは映画を観たうちに入らんし、色々確認しておきたい事もあるし、これはもう1回観なきゃと思ってたんでちょうど良かったです。

 んで、2回目に観た感想なのですが…えー、1回目に観た感想とそんなに変わらない感じです。やっぱり「え?あれ?」ってなっちゃいました。これは事前に「面白い!」「絶対観ろ!」みたいな話ばっかり聞こえてきててハードルが上がりまくってしまってたのもデカいと思います。多分全然期待しないで観たらこういう感想にはなってないハズ。

 この1週間前に渋谷UPLINKで由美香観ちゃったんですよ。これも結構大きいかと思います。由美香は良かった!面白かった。監督失格の前半部分は由美香を再編集した映像なんですが、この監督失格前半部分は由美香で私が面白いなぁと思った所を全部切ってもうてるんです。由美香さんにウンコを食べさせるって事に関するエピソードとかをばっつり切っちゃっててただ単に2人が旅してるだけのお話にしてはるんですわ。
 UPLINKのイベの記事に書いたんですが、その日、由美香の上映後のトークショーの冒頭、松尾監督が「由美香面白かった?AVの方(わくわく不倫旅行)は見たし面白かったけど。…ホントに面白かった?」と何となく言いたい事があるけど大人だから言わない、みたいな雰囲気を出してはったんですが、もしかして松尾監督は由美香=監督失格の前半みたいに純粋に旅部分を見せる映画だったと思ってらっしゃるんじゃないかな。映画の方(由美香)は観てない、でもAVの方(わくわく不倫旅行)は観た、面白かった。っていうのと監督失格は観たって言うてはったし。あの前半部分だけの映画やと思ってはるんやったら「ホントに面白かった?AVの方は面白かったけど」みたいな事を言いたくなるのも解ります。

 でも、監督失格の前半部分を旅部分だけにしちゃうのはしょうがない。その他のエピソード入れちゃったら情報が多すぎて映画の主題がぼやけちゃうし、この前半部分は由美香さんという女性はこういう人でしたよ、っていうのを見せる為のシーンなので。ウンコ食べさせる事に関する葛藤どうこうっていうのは今回の映画には関係ないお話、というか由美香でやった話なので、その要素は排除せなあかん。だから、これで正解やと思います。
 あぁでも由美香はあんなに楽しかったのに監督失格の前半部分は何だか楽しくないお話になってたのでやっぱ結構悲しいです。同じ映像素材を使って、しかも沢山のシーンが重複してたりするのに編集の仕方でこういう風に全然別物になってしまうんやという編集マジックを実感出来て面白かったというか勉強にはなりました。「映像は嘘をつく」ってヤツですね。

 で、後半。由美香では使われてなかったあの旅の帰り道の映像や由美香さんのインタビューを経て、例のシーン。「この映像が撮れてしまった」経緯というか流れもちゃんと描かれています。なので、「あぁ現実なんやなぁ…」と受け止められますが、やっぱあのシーンはですね、うわぁぁああぁぁああってなりますね。何かこの場で色々書いてもしょうがないというか、とりあえず観て下さいとしか言えないです。
 そして、AV監督としてのデビュー作、そして代表作となる由美香の元になるわくわく不倫旅行と映像作家としてのポイントポイントで由美香さんを撮り、そしてとどめにこういう映像が撮れてしまい、それ以降作品を作れなくなってしまった平野監督の物語になります。が、この部分が思ってたよりめっちゃ短かった。。。ここの部分もっと描いて欲しかったなぁ。うーん、でもまだ現実が話の途中って言うか、「撮れてしまった(或いは由美香さんに撮らされた)問題の映像を作品にする」って事だけしか平野監督はやってないんですよね。全然気持の整理ついてはらへんでしょ。だからこれ以上描きようがないですわな。だからこれ以上やりようがない気もする。

 前半もこういう内容の作品としてはこういう風にせざるを得ないし、後半も今の時点ではこれ以上描きようが無い。だから、たぶん今の時点ではこれ以上の作品にはしようがないんですよね。解ってはいるんですが、でももうちょっとやりようがある気がするねんなぁ…。今後、由美香さんを失ったという経験を乗り越えて、平野監督が由美香さんと全く関係の無い作品を撮った後とかにその関係のない作品を撮る気になったきっかけなんかを絡めて描くとか。でもそれだと一体何年後になるねん。っていうかか果たしてそんな時が訪れるのかって感じもしますが。

 あと、印象に残ったのは予告編にも使われていた問題のシーンが撮れていた時に現場に駆けつけた松尾監督が撮っていた映像。そんなに長くないシーンなんですが、こんな状況なのに完全にカンパニー松尾の映像が撮れててビビりました。何かね、あまりの出来事に建物の中に入る事が出来なくて、外で救急車へ運ばれる由美香さんを見送る事しか出来なかったそうで、地面にカメラ置いちゃってたりするんですよ。んで、そんな所に雨が降ってくるんです。アスファルトにぽつっぽつっと雨粒が落ちてきて…って映像が撮れちゃってるの。
 こんな状況でそんなドラマチックな映像がカメラを地面に置いてるだけで撮れてるってのはホンマ神がかってます。問題のシーンは由美香さんと連絡が取れなくてお母さんを呼んで…って状況だから今回のような最悪の事態が映像に残っちゃうってのもあるかもしれないという予想は立つ。でも、そんな事件が起こっている夜の、ちょうどカメラを地面に置いてしまっているタイミングでああいう風に雨が降るとかいくら何でも出来過ぎでっせ。問題のシーンは「由美香が撮らせた」と平野監督はおっしゃってましたが、そうだとしたらこの松尾監督の映像も何だか由美香さんが撮らせたような気がします。
 監督失格の上映が終わった後、休憩を挟んでUNDERCOVER JAPANの上映。
 この作品はHMJM初期の紙ジャケで発売されたシリーズのうちの1つです。HMJMのサイトの通販ページ見たら在庫があと2枚ってなってるのでまだ買ってない人は急げ!古い作品なんでなかなかお店に置いてないよ!ってか紙ジャケシリーズの作品置いてるお店自体当時から少なかったらしいよ!
 前は池袋のラムタラのHMJMコーナー(店長さんがカンパニー松尾監督のファンでめっちゃ気合の入ったコーナー展開をしていた)に行けば売ってたんですが、お店自体が無くなってしまいました。。。池袋店の店長さんは現在高田馬場店に移動されてまして、そちらでも気合の入ったHMJM棚を作っておられる(そしてちょっと安めに売ってはったり松尾監督のポラ入りのポップを作ったりと頑張ってはるので皆さん買いに行きましょう)んですが、恐らく池袋店の閉店セールでがばっと売れちゃったらしく、こないだ高田馬場店行ったら紙ジャケシリーズで残ってたのはアイデンティティだけでした。こういった旧作は売れちゃったらもう仕入れられないっぽいので閉店セールで安く手に入れた方はおめでとうございます。そしてまだ買ってない人は急いでHMJMのウェブサイトで買っちゃえ!

 何年か前のクリスマスにこの作品が映画館で上映された(そしてそれをAV女優になる前のましろ杏ちゃんが観に行っていて、それがきっかけで彼女はAV女優になった)という話を知っていたので、AVとして発売されたのとは別バージョンのエロシーン少な目の上映版があるのかと思ってたのですが、そうではなくAVとして発売されたUNDERCOVER JAPANがまんま上映されてました。
 この作品、実は松尾監督のパート以外はエロシーンがないんですよ。真喜屋監督のパートは沖縄でダラダラしてるだけだし、平野監督のパートは一人で年末の北海道をひたすら自転車旅行してる。だからAV版とは別の上映版もありそうな気がしてたんですが違ってましたわ。しかし映画館のスクリーンで見知らぬ人達に囲まれて松尾監督のハメ撮りシーンを見るというのもやっぱかなり気まずい感じで、でもちょっと楽しかったです。私の後ろに一人女性のお客さんがいらっしゃいましたがその他は男性ばっかという状況で、結構しっかりヌケる感じの映像を大画面でってのは周りが気になって気が散りますw
 
 北海道と沖縄のパートは、ここで「これこれこういう事があって…」みたいに文字で説明したらすっげぇしょうもない事しか書けないのでそういう説明は省きますが、実際の映像はなかなか楽しいです。とりあえず機会があったら見てみて下さい。
 特に沖縄のパートはホンマに何にも起こらないんですけど、めっちゃ沖縄っぽい感じの人やモノばっかり映し出されていて逆にびっくりしました。「ホンマに沖縄ってこんなんなんや!」みたいな。だって年越し蕎麦にソーキ蕎麦が出てくるんですよ!いや蕎麦っちゃあ蕎麦やけどホンマに普段からそんなんなの?もしかして本土の人を騙そうとしてない?とか思っちゃう勢いです。あと注目点としては映画館に居ついてる猫めっちゃ可愛い。あんな猫飼いたい。
 北海道パートはひたすら平野監督が冬の北海道を自転車で旅行してます。夏の北海道自転車旅行(由美香)はちょっと楽しそう、やってみたい、みたいな気持ちになったのですが、冬は絶対無理っすねw私は今まで雪の降る地域に住んだ事がないので吹雪っていうのを体験した事がないんですが、ホンマにあんな音がして、あんな怖い事になるんですな。そしてそんな場所なのにみんなバイクやら自転車やらでよう行くわ…行き倒れる人とか死ぬ人とか出ないんすかね。もしかしたら普通に毎年死人が出るから逆にそんなに報道されてないって事だったりしないの?という気さえします。

 松尾監督の東京パート。時間的にも内容的にもここがメインパートです。年末の華やいだ東京の街で毎日色んな女性と逢い、ハメ撮りをする松尾監督。クリスマスから年末にかけての東京ってそっこら中でイルミネーションとかやってて綺麗だけどウザいんですが、その綺麗でウザい東京の街を切り取って映像に残してはります。2003年の映像なんで、新宿駅南口の道を挟んだ向かい辺りがまだ工事途中だったりと今現在の東京とは微妙に違うのも面白いです。これ、あと10年経ってから観たらもっと面白いやろうなぁ。
 一人目のモデル事務所に紹介された爆乳ちゃんとのシーンは安心して観れる感じなのですが、他の女性はHMJM初期作品らしくあえて地雷を踏みに行くパターンの人が何人か。レディコミを見て応募してきた太った女性を撮影した後に「まっすぐ帰る気にならなかった」とトンカツ屋に寄ったりなど。…よりによってトンカツってw松尾監督酷過ぎますよ!
 でも、応募動機などで結構ヤバげな雰囲気を出していたものの、ヤッてみたら良かったって人が多かったのも面白かったです。
 パニック障害だかそういった精神的な病気で乗り物に乗れないので自宅で撮影して下さいという千葉の人妻。松尾監督も一人で行くのが怖かったらしくカメラマン吉田さんと2人で人妻さんの所へ。確かにちょっと変わった人で、住んでる部屋などもちょっとおかしい感じだったけれども、旦那さんの居ない昼間に人妻さんの自宅でというシチュエーションも相まって非常にエロい感じで素晴らしかった。その人妻さんに駅まで送ってもらう途中に公園に寄ったりするのも印象深かった。
 その他に「今すぐお金が欲しい」という理由ですぐに逢う事になった横浜の女性もその成り行き的に地雷っぽいかなぁと思いきや、障害者トイレでのハメ撮りがなかなかエロくてうぉぉってなりました。当初はトイレで軽くハメてからホテルに行って本格的に撮影する予定だった松尾監督もこの時点で張り切り過ぎてその後のホテルでの撮影はナシになってましたw

 エロいシーンはがっちりエロくてAVとしての実用性も高いし、それ以外のパートもそれぞれ面白い、そして3人の監督が過ごした2002年の年末の記録というテーマもすっげぇ良い。もう完璧じゃないっすか!文句つけようないっすよ!この作品を観て「松尾監督に逢いたい」と思ってAV女優になっちゃったましろ杏ちゃんの気持も解ります(このましろ杏ちゃんがAV女優になるきっかけのお話は恥ずかしいカラダ DOCUMENT ましろ杏のインタビューシーンで詳しく語られておりますので興味を持った方は買いましょう!)。そんな杏ちゃんももうすぐ引退されるそうで…彼女の今後の人生に1つでも多く楽しい事がありますようにと願います。

 上映終了後。外に出たら会場のシャッター?がほとんど閉められた状態でした。でも外の通りはめっちゃ人通りが多くてびっくり。日曜の早朝5時半のホテル街とは思えないくらい盛り上がってる若者がいっぱい。恐らく同じ通り沿いにあるクラブやらライブハウスやらのオールナイトイベがちょうど終わった時間帯だった模様。
 最寄り駅から自宅に帰る途中にある新板橋駅前ホール。我が家から歩いて数分の所にあって、毎日ここの前を通ります。たまにここで有名人のお葬式やるんですよ。前に漫画家のはらたいらさんのお葬式もやってて、前を通りかかりました。
 んで、こちら、監督失格の中でも思いっきり出てきます。ここで林由美香さんのお通夜とかもやってたんです。ってかその日も私、通りがかりました。報道陣が結構居て「誰のお葬式かな?」と思ったら林由美香さんの式だったという。あと、由美香さんのお墓って板橋区にあるんすよね。板橋区って言っても一番端っこの荒川の近くなんですが。…とこのように地味に由美香さんと板橋は所縁がございます。

 レビューとかで監督失格はあんまり良くなかったって書いてる人は由美香さんの事を全然知らないで観た人が多い印象ですが、私はこのお通夜に出くわした事によって彼女の作品を観たりしたし、その上、カン松信者なので監督のキャリアを辿っていく上で林由美香という女優さんは避けて通れない人物なので知らない訳じゃないんですよ!でも、監督失格を観て全然ピンと来なかった理由のうちで一番大きかったのは、恐らく、監督失格を観る前に私を女優にして下さい AGAIN 11 駒込・春日井・尾道 ヤセムチ純白極楽往生編を観てしまったからだと思います。

 私を女優に…11の方はアダルトビデオとして製作されてるんですが、その中に松尾監督がお父様の介護の為に名古屋のご実家に帰られる所や、闘病生活の様子、そしてお父様が息を引き取る瞬間の映像が入ってるんですよ。大切な人を失う物語という意味では監督失格に似たテーマの映像作品で、更に監督失格より数段上の表現をしていると感じました。
 もちろんAVなので全編がそういうお話という訳ではなく、chapter1の駒込の女性とのパートはもう純粋にエロくて、オナニーしようと思ってレンタル屋で借りてきて見たような人はこのパートで満足してしまって先を観ないまま返却しちゃうんじゃないかという位の勢い。撮影時の時系列でいうとこの駒込の撮影をしたのは私を女優に…10で描かれている松尾監督のヘルニア発症の直前なので「何故10の最初のパートでこの人との映像を使わず以前撮影してそのまま置いていた横浜の女性と撮影した映像を使ったのか?(普通に撮影した順番で使っても入るはずだし、何しろヘルニア発症直前の撮影映像なんだからそれを最初に見せた後にヘルニアを患っている時に撮影した映像を続きで見せた方が比べて観れて違いがよく解る)」という謎は残りますが、とにかく今まで私が観て来た松尾監督のハメ撮りの中でもかなりの上位にランクインする出来なのです。
 そういったドエロな映像の後に、監督の生活の中の出来事としてお父様との別れの準備(=介護)をしながらお母様の車で名古屋の子をハメ撮り(=仕事)しに行き、そしてお別れの瞬間(=息を引き取る瞬間)もしっかり映像に残し、更にその後に大切な人を失ったりヘルニアになったりと大変だった2010年に別れを告げるべく旅に出る様子(ジュンナちゃんとのchapter3。このパートもすっごいお気に入りです。広島行きたくなる)までしっかり描かれてるんですよ。もう完璧じゃないっすか!
 お父様が亡くなる様子を撮影されたのが2010年の末なんですよ。んで、監督失格の初号試写も大体同じ位の時期だった(twitterなんかでその試写を観た人が話題にしてたのがその辺り)ので、これはもしかして監督失格を観た松尾監督が俺ならもっとすげぇ作品が撮れるってんで私を女優に…11をこのような作品にしたのではないかと、1回目に監督失格を観た後に思ったんですよ。
 そんな事を考えてる時、11月5日に買取販売市場ムーランというアダルトDVD屋さんでHMJMのイベントがあったのですが、お客さんが少なかった為、松尾監督が来たお客さん全員と一問一答するコーナーがあったんです。そこで「私を女優に…11は『俺なら監督失格より凄い作品を作れる』という想いで作ったのではないですか?」みたいな事を聞いてみたんですよ。でも松尾監督からの回答は「そんなこと無いです、違います」って回答だったので私の感想は大ハズレだった模様ですw
 「身内だからああいった映像(息を引き取る瞬間の映像)は撮ろうと思えば撮れる」とおっしゃってたんですが(そういえばこの日上映されたUNDERCOVER JAPANの中でも叔父さんが入院されてる所にお見舞いに行って人工呼吸器付けて大変そうに息をしているのを写し出しているシーンがありますね)、でも、こういう映像自体は撮れてもそれをこういった作品にする事さえ普通の映像作家なら考え付きもしないんではないでしょうか。しかもただの映画ではなく、AVとしてもむっちゃ良い作品に仕上げるとかもうやってはる事のレベルが高すぎて怖いくらいです。
 そんなとんでもない出来の私を女優に…11を観た後に監督失格を観たら、そりゃやっぱ感じる事は少ないっすよ!というカン松信者丸出しの締めで終わりたいと思います。平野監督のファンの皆さんごめんね!あれっすよ、HMJMナイトの感想として書いた記事なんで許して下さい。

大阪に行って来ました④豊田道倫映像集3大阪上映会その3追悼加地等と映像集3

 大阪最終日。berryz工房のコンサートで暴れまわった後、プラネット+1へ。翌日の朝9時には池袋の会社に出勤していないといけないのに大阪で夜8時から始まるイベントを見ているという不思議。終わったらすぐに移動して夜行バスに乗る予定だったので着替えなどを詰め込んだカバンを2つ抱えて入場。若干迷惑者。しかも持っているカバンはベリ高フェス(berryz工房の去年の秋のコンサートツアー)ボストンバッグと℃-uteの去年の秋ツアーグッズのバッグ。着ているのはberryz工房の去年のツアーグッズの熊井ちゃんアロハ。ハロヲタ丸出しや!
 この日は3日間のうちで一番お客さん多かったです。前日と同じように整理番号のメールが来たのですが、映像集3が始まる前の休憩時にはお店の人が「座れてない方もいらっしゃいますので席をお詰め下さい」みたいな呼びかけまでしていました。
 あと、入場時、この日だけチラシと一緒にHMJMのステッカーが配られてました。この日来た人はラッキーです。
 20時。この日も昨日と同様にトークショーから。最初、このお店の偉い人らしき男性の挨拶があり、「では、登場していただきましょう」的な紹介があるがなかなか二人とも出て来ない。すったもんだして最終的に呼びに行く感じになってたwようやく松尾監督と豊田さん登場。実は昨日も豊田さん普通に会場ウロウロしてはりました。
 この日上映される『加地等がいた– 僕の歌を聴いとくれ –』はこの日の前日に編集が終わって、それを松尾監督が東京から持ち込んだという完成したばっかりの作品で、豊田さんも松尾監督も全部は見ていないとの事。加地等さんについては「良い曲が多いとしか言えない」というコメントでした。
 『豊田道倫映像集3』について。1・2と5年ごとに映像作品として発売されてきた。2から5年経ったので製作された3についてもDVD化される予定だったけれども、豊田さん「DVD化する話は…」松尾監督「減ってきた」と語っておられました。「無くなった」や「未定」ではなく「減ってきた」という表現。可能性が低くなってきたという事でしょうか。
 その後「DVD化の方は考えます」「もういいんじゃないか」「DVDにするには2時間くらいの長さに仕上げるのだが、上映する為に1時間(というタイトな時間)で纏めたこのバージョンは気に入っている」みたいな発言もあったのですが、「2まで(20005年以前)は豊田さんのライブを撮影していたのは自分(松尾監督)しかいなかったが、2005年以降は(豊田さんのライブを)色々な人が撮っている。今回の映像集3は自分が撮った映像を作品にしたものだが、他の人が撮影した映像も集めて、それを作品にして出さないといけないという使命感はある」というような事もおっしゃられてました。

 トークショーの後、『加地等がいた– 僕の歌を聴いとくれ –』の上映。この作品の製作としてクレジットされているPERFECT WORLD×監督された堀内博志監督のサイトに、この作品の冒頭部分として使われている『加地等たん生日コンサート』というライブのオープニング映像として製作された加地等さんの紹介VTRとその日のライブの様子のダイジェスト、君は加地等を知っているかい? 加地等ヒストリー ~ 加地等たん生日コンサート (DOCUMENT)が公開されていますのでリンク先をご覧下さい。
 この公開されている部分の他に加地さんの自宅でのインタビュー、加地さんが作品をリリースしているKEBAB RECORDS代表の岡敬士さんのインタビュー、ライブ映像、そして加地さんが亡くなった後、岡さんが加地さんの大阪のご実家に弔問に訪れる(この映像が撮影された日付がテロップで出てくるのですが、2011年4月26日でした。2週間経ってない!)様子などで作品は構成されています。
 余談ですが、作品の中に岡さんが自宅でインタビューされてらっしゃるシーンがあって、その自宅の最寄り駅が私の家のめっちゃ近所!板橋駅や仲宿商店街の入口の風景がスクリーンに映し出されているのを見ながら、今、大阪でこの映画を見てるのに10時間後には板橋駅に到着してて、その後身支度して会社に行かないといけないねんなぁと思ってかなりブルーになりましたw
 作品を見る前はライブ映像中心なのかなぁと何となく思っていたのですが、実際の作品は加地等氏本人についてのドキュメントって感じでした。ちょっとフジテレビのザ・ノンフィクションっぽい雰囲気。…って書いちゃうとあんまり良くないのかな。いや、でもあの番組めっちゃ賞とか取るじゃないですか。だから貶してる訳じゃないっすよ。ザ・ドキュメントっぽいっていうのが雰囲気説明するのに一言で解りやすいかなと思ったので。
 高円寺の3畳(!)の自宅アパートでビールをガブガブ飲みながらインタビューに答える加地さん。安定剤に頼って生きてますわ、というような事を語りながら病院で処方された精神安定剤を飲む。…編集の仕方もあるかも知れないんだけど、あのお酒の飲み方とライブなどの喋りなどを見た限り、アルコール依存っぽいなぁ。安定剤を処方している精神科のお医者さんはそっちの方の治療を勧めたりはしてくれなかったのかな。最終的に肝臓の病気=お酒で亡くなったんやから、アルコール依存の治療してたら死にはらへんかったかも。うーん、でもあの飲み方は緩やかな自殺っぽい位の勢いやし、加地さんのやっていた音楽から考えたらお酒やめて健康に働きながらやる音楽じゃないし、コンビニで働いて音楽やっていくなんてこの先何十年も続けられるもんでもないし、やっぱりこうなる他になかったんかなぁ。
 こういう生活してる30代とか40代の人、高円寺周辺には結構普通に居てはるんですよね。加地さんみたいにフォークじゃなくてパンクスやってるバンドマンだったり劇団やってる役者さんだったりお笑い芸人だったり。私、最近、数年前に解散したあるバンドのCDをよく聴いているのですが、そのバンドのフロントマンだった人が最近そのバンドを解散した後に加入したバンドを辞めて、弾き語りなんかをしてはるんですが、その人もボロアパート住まいで貧乏をしてはるみたいなんで、何年かしたら加地さんみたいな事になるんじゃないかとこの作品を見ているうちに段々怖くなってしまいました。
 加地さんみたいにライブ映像や作品が残っててこうやって死後ドキュメントが残されるならまだマシな方で、本当に誰にも相手にされてない状態で身体を壊して亡くなっちゃう人も結構おるんやろうなぁ。ってか、音楽やらなんやらやっててエエ歳してアルバイト生活ならまだ言い訳が出来るけど、そうじゃなくて何となく就職しないままダラダラ生活してて歳とってしまってる人も今の日本には沢山居る訳で。そう考えると酷い時代ですね。
 『加地等がいた– 僕の歌を聴いとくれ –』は都内でも上映予定があるそうなので、興味を持った方は堀内博志監督のtwitterなどをフォローしておくと情報が入るかと思います。
 あ、あと、この作品のエンドロールを見ていたら撮影の所にタートル今田監督が本名名義でクレジットされてました。他に岩淵弘樹監督の名前も。ライブ部分を撮影されてたみたいです。

 休憩を挟んで豊田道倫映像集3の上映。見るの5回目でこの地方上映版も3日連続で見てたのですが、この回を見終わっちゃうと次はいつ見れるか判らないってのもあり、何だかちょっと寂しいような変な気分で見始める。この上映会終わって欲しくない!あと1週間くらい上映して貰っても毎日行きまっせ!って勢いです。
 上には書いてませんでしたがトークショーの中で「(豊田道倫映像集3は)スクリーンで上映される事もあり、わざとドラマチックに作っている」というような話を松尾監督がされていたのですが、確かに『加地等がいた– 僕の歌を聴いとくれ –』の直後に見て比べちゃうとめっちゃドラマチック。ドキュメント番組的なインタビューも1箇所しかなく、ライブ映像が大部分を占めるからっていうのもあるし、その松尾監督の撮られるライブ映像自体がドラマチックってのもあるんでしょうか。
 ドラマチックというワードがこの日のトークショーで出た事で気づいたんですが、終盤の息子さんと豊田さんのシーン。あのライブが終了した後のやりとりの時、息子さんはカメラを全く意識してないんですけど、あれどうやって撮ってはったんやろう。普通あれ位の年齢のお子さんだったらカメラで撮影している人がいたらそっちの方を向いたりしそうなもんなんやけど。最初カメラが固定されてるから定点カメラなのかと思ったけど舞台から人が居なくなったらカメラが動きだすからずっと手で持って撮影してはったっぽい。息子さん、もう松尾監督が撮影している事を意識しないくらい物心つく前から撮影されまくってるからカメラの前でもあんなに自然に動けるとかそういう事なんだろうか。ああいうシーンがカメラを意識する事無くカメラの前で繰り広げられるっていうのもある意味ドラマっぽい=ドラマチックですね。
 この日はトークショーのゲストが豊田さんだという事もあり、お客さんも豊田さんのファンの人が詰め掛けていたようで、作品の中のライブシーンでは私の後ろの人が足でリズムを取ったりしてかなりノリノリで見てはりました。気持ちは解るぞ!私も初日は人が居なかったので同じように動いてたよ!でも、この日は周りに人が居たので私は動けず。へタレですいません。でも、すぐ後ろで動かれた感想としては振動は感じましたがそんなに不快ではありませんでした。なので、常識の範囲内ならノリノリで見てもそんなに迷惑じゃないと思います。今後またこの作品が上映される時には皆さんもノリノリで見ちゃいましょう。

 こんな感じで豊田道倫映像集3を3日続けて見て来たのですが、お話を追うような作品ではなかった為か、何回見ても楽しめました。ってか「また見たい!」と思うようなええライブを厳選して作品集にしてはるので、当然見終わっても「また見たい!」って気持ちになるのですよ。DVD化するという話は段々怪しくなってきているようですが、DVDにしないんだったらまた何処かで上映して欲しいなぁ。平日に外国で上映するとかそういう事で無い限り見に行きますよ!
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