テレビマンズPRIVATE LESSON 10【2011年1月29日】第一部の記事はこちら


 約10分の休憩を挟んだ後、第二部開始。…なんだけど休憩時間にお手洗いに行ったら案の定大行列でお手洗いの中に入っている状態で第二部がスタートしていた。テレビマンズのお二人が登場し、喋ってはる声を個室の中で聞く。そして思いっきり第二部が始まっている中をすんませんすんませんと言いながら最前列のテーブル席に戻るハメに。私がごちゃごちゃしている間に多分第一部の松尾監督についてなど喋ってはった気がする。…せっかくやからちゃんと聞きたかったなぁ。

 第二部はメンタリズムアーティストのDAIGO氏と森達也監督がゲスト。
 最初にDAIGO氏が呼び込まれる。彼は彼のマネージャー氏と一緒に登場。その次に森監督登場。森監督、登場した時から不穏な雰囲気出しまくりで「ロフトプラスワンは苦手」などとおっしゃっておられるwイヤイヤイヤ!ルックスから言ってる事やってる事全部めちゃめちゃロフトプラスワンに出る人っぽいですよ!

 DAIGO氏はメンタリズムアーティストを名乗って活動しておられる方です。彼の公式ウェブサイトからプロフィールを転載。
「すべての超常現象は科学的に再現できる」を信条に、科学・心理学に基づき超常現象を解析し、暗示・錯覚・トリックなどを用いて、超常現象を再現するパフォーマンス“メンタリズム”を行う。
かつて超能力として話題となったスプーン曲げや、心を見透かす読心術など、再現される超常現象は多岐に渡る。

 今回はマネージャー氏と一緒に出演。公式プロフィールにも『暗示・錯覚・トリックなどを用いて、超常現象を再現するパフォーマンス“メンタリズム”を行う。』と明記されていますが、この二人の役割分断が完璧。今回初めてDAIGO氏のパフォーマンスを見たのですが、マネージャー氏は一見横で喋っているだけに見えますがさにあらず。地味に色々仕事をされてました。

 スプーン曲げのパフォーマンスの時も「僕達が持ってきたスプーンでやったのではあまり信用されないから」とロフトで使われているスプーンを持ってこさせてたのだけれど、DAIGO氏が色々話をしている横でマネージャー氏が自然に何気ない感じで持ってこられたスプーンを触って軽くチェックしていたり、DAIGO氏が「スプーンを曲げますのでどれでも好きなのを選んで下さい」と言って森監督が2本のスプーンを選んだ時、監督は同じ種類のスプーンを2本選んだのですけれども、「同じ種類のスプーンで良いのですか?」とマネージャー氏が発言し、1本を違う種類のスプーンに変えさせるように自然に誘導していました。

 知人にマジック好きな人間がおりまして、そいつに色々教わったので私も何パターンかのスプーン曲げが出来るのですが、スプーン曲げというのは何種類かやり方があって、同じ種類のスプーンだと同じパターンの曲げ方もしくはそれと近い方法でで曲げる事になる場合が多いんです。
 こういう種類のマジックは1回目にどういう結果になるか解らずに見ると全然解らないけど、どうなるかを解ってみると結構タネがバレちゃいます。なので、マジックをする人に「今のもう1回やって!」とお願いするとさっきと違う事をされてびっくり!みたいなのが多いでしょ。同じネタを2回やらないのがマジックの鉄則。
 なのでスプーン曲げマジックをする時、マジシャンは大概「同じ種類のスプーンだと疑われるので」などと言ってわざと違う種類のスプーンを選ばせます。

 そしてトークの場面でもマネージャー氏は「メディアに出てくるのは偽者ばかりだがどこかにそういう不思議な力を持った人がいるかもしれない」というスタンスで話をして、DAIGO氏がそれを否定する、という形で進行していたのですが、これも宗教やマルチ商法の勧誘時の役割分担と同じ。
 そういう類の勧誘って二人一組でやるんです。片方が肯定的意見(儲かるよ!みたいな話)をして、もう片方が否定的意見(必ず全員が儲かるわけではないみたいな意見)を言い、二人が議論してるのを見せる。これだとプロレスが出来るんですよ。一つの結末に向かって議論して行き「話し合った結果、否定的意見が論破されました」みたいな結論に持っていける。
 議論のプロレスを見せてるだけで自分も議論に加わっている錯覚に陥って、「こういう結論になってしまいましたね!」ってなってああそうなんだと思い込み契約結んだりしちゃうってのがあるんですよ。

 …なんかめっちゃ簡単に話をまとめたのでかえって解りにくいっすね。でもこういう宗教等の勧誘のマニュアルって心理学の研究している人より進んでるんでこんな簡単な話ではないっちゃあないんですが。
 偉い学者の先生が心理学的な実験をしようと思ったら悪影響がないかとかそういうのを確認しまくって準備に何年もかけてやっと出来る、みたいな形なんですが、宗教とかマルチのマニュアル作ってる人って実験して結果が出てってトライアンドエラーを毎日繰り返してるようなものです。なので、フランケンシュタインを作るマッドサイエンティストみたいな感じで某大学で将来を嘱望されていた方が某宗教団体の偉い人になってたりするそうです。大学で研究してても何千人の人を集めて話を聞かせて財産をつぎ込むほど信用させるほど人間をコントロール出来るかなんて実験絶対やらせて貰えないでしょうから、心理学とかやってて本気で自分の実力を試したいと思うとそういう団体に入って自分の研究を完成させよう、なんて考えちゃう人も出てくるんでしょうな。
 だから、大学で勉強してるから論破してやろうとかおちょくってやろうと考えて宗教団体とかマルチ関係に潜り込むと、大学で勉強してるレベルより遥かに上のレベルの研究を日々実地でやってる人が出てきて取り込まれちゃったりする事が多く危険です。良い大学入っても宗教に走ってしまう人が多いのは色々人生に悩んで、みたいな人よりこのパターンが多いみたいです。良い大学入ったからって調子に乗るのはやめましょう。宗教やマルチ関係が近づいてきたらとりあえず話を聞いたりしないで全力で逃げろ!

 話を戻します。この日のトークですが、もっと森監督とDAIGO氏の話のやりとりで進んでいくのかと思っていたのですが、マネージャー氏が森監督と同じスタンスで話を進めていくので森監督の喋りは少なめ。DAIGO氏とマネージャー氏の議論のプロレスを見ている状態に。森監督が言いそうな事をマネージャー氏が発言し、それをDAIGO氏が否定して実証する形。まぁでもマネージャーとタレントの関係以上のパートナーの二人ですから、DAIGO氏が出来る範囲の事を完全に理解してマネージャー氏は意見や質問を投げかける訳で…
 その他、途中でわざと時間の流れが逆の宇宙があって、というのが証明されたのなんだのというややこしい話(ちょっと検索してみた限り、アンドレ・サハロフの双子の宇宙説って奴ですかね?宇宙の果ての話)をするのですが、これもマルチや宗教の勧誘で使われる手です。核心近くで難しい話をして色々探ろうと話を聞いている人間を「あ、もういいや」って気分にさせて、しっかり話を聞こうとする気と集中力をそぐテクニック。

 でも、これが超能力者だと名乗っている人物がやってたら色々言われるでしょうが、プロフィールで『暗示・錯覚・トリックなどを用いて』とわざわざ明記してる人がやってんだから何の問題もありませんよ!ただ何かの勧誘されてる時とかにこういうややこしい話を挟んだりする人には注意して下さい。

 あと、もうひとつ披露していたパフォーマンスがカードマジックなんですが、あれ、私が選ばれて書かせて貰ったんですが、誰が書いたかを当てるネタは解りました。「書く物がないですねぇ」と言ってペンを渡されたんです(ちなみにロフトプラスワンの各机にはアンケート記入用の鉛筆の芯がプラスチックに付いている物が置かれていて、私を含めた被験者は書く物がある状態で、すでに机に備え付けられたペンを握っている人も居たしそれは舞台上からも見えていたはず)が、そのペンが全部種類バラバラ。んで、ペンを配る所はDAIGO氏はばっちり見てるんです。っていうか選ばれた人は1人ずつペンを手渡しで貰ったんです。なので、書かれた線の太さやインクの種類で判別してるんですね。最初に書く図形(長い線と短い線、そして四角)を指定するのは最低限それが書かれていればペンの種類が判別できるから。「表情から何かを読み取って」とかいうのがフェイクです。そのフェイクを入れて色々喋って場を作る事によって「この人は表情から考えを読み取って当てている!」と思わせるというテクニックをバーストバブルサジェスチョンと言います。

 っていうかこのマジックやるちょっと前に「バブルバーストサジェスチョン」ってテクニックの名前まで出して具体的にどうやってやるかって話まで舞台上でしてたがな!簡単に言うと、すぐ結果を当てるんじゃなくて勿体ぶって言う事によって自分が考えている事を覗かれたり自分が操作されてしまったかのような強烈な印象を与えるテクニックの事(必死に反応しないようにしてるのにそれでも自分の考えが読まれてるって感じるのはどんな人でもかなりびっくりします)なんですが、それをそのまんまやってました。もしかしてさっき説明した事を実際やってみるという意味でこのマジックをやりはったんかな。

 実は、普通のマジシャンの人がやってるのと同じネタ(ペンで判別)じゃなくて何か全然別な結末があるのかと思ってわざと自分がどのカードが解るように地味にアピールしてたんですよ。例えば「何か絵を書いて下さい」って言われて書いてる途中で「字じゃダメですか?」と質問したりとか。
 私が書いたカード。HMJMって書いてます。

 そして私がHMJMと書くのをアピールする為に机の上に置いていたあいふぉん。HMJMのステッカー貼ってます。HMJMのレディコミ志願兵出張撮影ドキュメント オークション01に封入されていたステッカー。紙ジャケでカッコいいしステッカー付きだし内容も面白いのに2000円で買えちゃいます。みんなも買おう!そして下に入ってるのはHMJMのチラシに載ってた恥ずかしいカラダ ESCAPE ましろ杏のジャケを切り取った物です。杏ちゃん大好きだお!この作品も素晴らしいので買いましょう(私の感想)。

 答え丸出し状態。ステージの進行を邪魔しないぎりぎりのアピで「答え解るようにしてるでしょ?そしてこの答えを出しても私が驚かないの解るでしょ?だから普通にバブルバーストサジェスチョンをやるのではなくひとひねりしてくれ!」というサインを出していたつもりだったのですがスルーされました。手品好きな私みたいなお客さんはたまにいるはずなので乗ってくれるかと思ったんですが相手してくれませんでした。プロのマジシャンの方ならここで私のようなうっとおしい奴をビビらせるネタをもう一発入れてくれるんですけどね。

 森監督は自分のカードが出された途端にDAIGO氏に背中を向けたりして激しくリアクションするバブルバーストサジェスチョン破り(表情を読み取って当てるからポーカーフェイスでお願いしますって言って盛り上げてるのに被験者が全員同じような爆レスをやってたらこのマジックが成り立たなくなります。台無しや!これはマジックを見る上でやってはいけない行為です。タネが判っても状況を楽しみましょう)を舞台上で思いっきりかましてらしたのですぐ答えを言ってましたが、その他の人に対しては長く喋って思う存分盛り上げてはりました。
 最後のお客さんが書いた絵と同じ絵を描くのはミスターマリック氏などもやられる有名なネタなのでさすがにタネは解りませんが、同じ様なマジックをやるマジシャンの方は結構いらっしゃいます。

 マジックというのは、タネ自体はめちゃめちゃ単純なんですよ。それを元にして人を驚かせる為にどういう準備・演出をするかっていうのが一番重要な訳で。普通のマジシャンなら事前に会場を見て回って、会場のテーブルに書く物が備え付けられてたらそれを撤去して…という準備をやらせて貰えるのですが、「メンタリズムは表情などで読み取ってやってます」という触れ込みで来て、表情などで読み取るのではないマジックをやったのでこういうグダグダな事(森監督のバブルバーストサジェスチョン破りや私のアピールをスルーするなど)になってしまった。
 あと、メンタリストっていうのはどんな職業なのか等を『外国ではある職業です』だけで済まさないで、もっと細かい話を詰めていってキャラクターをしっかり作り上げてから喋った方がいいと思う。思ってたより設定や説明が緩いので長時間のイベントだと喋っている事に細かい矛盾が出たりなど荒が目立って気になる。デーモン小暮並の切り返しまでは求めないけど現状は氏神一番レベルでっせ。

 全体的に見て、恐らくDAIGO氏側が想定していたのとイベントの雰囲気が違ったのかな?という気がします。普段ロフトプラスワンでDAIGO氏の様な立場の人が呼ばれて、おまけに一緒に出るのが森監督のような方だともっとトークセッションをするのではないかと思っていたっぽい。だからこそわざわざマネージャー氏も同席した。そしてバブルバーストサジェスチョンの話など、技術的な話なども当然みんなが知ってる話としてしていた。
 でも今回のイベントはお客さんもテレビマンズのお二人のお客さんが多く、DAIGO氏のパフォーマンスにいちゃもんをつけるような人は皆無でみんなで楽しく見てる事に気づいたのでああいう仕込みのほとんどいらないマジックでサービスしたのかな。最初からあのネタやるつもりで来てるならテーブルに備え付けてある筆記具を開場前に片付けさせるやろうし。

 エンディング時に第一部に出演した松尾監督も登場。
 松尾監督もスプーン曲げ。曲げる前のスプーンを振っている段階で「これ曲がってるんじゃない?」などと大騒ぎwいやいやいや!まだ曲がってません!そしてスプーンを曲げた後も大興奮。男子中学生のようなはしゃぎっぷりでとても可愛かったです。
 その後、DAIGO氏の話術に興味津々の松尾監督。「俺にその話術があったら歴史に残るAV監督になれる!教えてくれ!」みたいな事をおっしゃってガッツいてはりましたが、キャリア・作品数・クオリティのどれを取っても今の時点で充分歴史に残るAV監督ですよ!それでもその上の高みを目指そうとする松尾監督。やっぱ一流の人はそれだけの努力や工夫を重ね、精進してらっしゃるのですね。

 色々いらん事も書きましたが、とにかく、DAIGO氏のようなイケメン君がテレビにもっと出るようになったらミスターマリック氏の超魔術ブームの時の様にマジック界にスポットが当るようになるはずなので頑張って欲しいです。最近のマジックってホンマすごいのにマジシャンの人結構食うに困ってたりするから。マジシャンの人がやってるバーとか喫茶店とかそういうお店探せばいっぱいあるのでみんなも行ってみよう!すっごいマジックが間近で見られてめっちゃ楽しいよ!そして色々なお話も聴けます。催眠術的な話術を勉強したかったそういうお店に行くのが一番手っ取り早いかも。マジックを仕掛ける時の話の持っていきかたとか普段の生活にも生かせて勉強になります。

 そんなこんなでイベント終了。19時に始まって23時ごろまでやってました。4時間って!プラスワンのあの椅子で4時間は流石に辛いっすね。最後にマジックに協力したからという事で大根監督から一番最初に流された「レイテ島からの葉書」の動画をDVDに焼いた物を頂きました。自宅で焼いて色々な人に配ってるって言うてはったけどお客さんにまで配るんや…


 この日は超満員、お客さんを200人入れていたそうで、帰りの会計行列がどえらい事になっていて、外に出るまで30分くらいかかりました。ロフトプラスワンはキャッシュオンデリバリーシステムにすりゃええのに。持ってきた時点でお金渡すの。その方がさっと帰れるしええと思うんやけどな。その退場行列に並んでいる時に第52回日本レコード大賞最優秀新人賞受賞アイドル・スマイレージのサインポスを発見。…新宿ロフト様って書かれてるんやけど、これホンマモンなんかな?

 そしてその近くには小明ちゃんのサインポスも。こちらは確実に本物w