あけましておめでとうございます。お正月ですね。お正月といえばこの番組!埼玉政財界人チャリティ歌謡祭!テレビ埼玉で毎年1月1日のゴールデンタイム・19時から22時の3時間に渡って放送されている番組で、埼玉県でブイブイいわせている会社の社長や埼玉県の知事・市長が次々登場し、大宮ソニックシティの大ホールで歌いまくるベントです。

 去年の元日、ザッピングの途中で馬車道の社長が袴姿のバックダンサーを引き連れ熱唱、更に途中に「彼氏が出来たら馬車道に連れておいでよ、僕がご馳走してあげるよ」と太っちょのバックダンサーの一人(明らかに他のバックダンサーより見た目が劣る女の子だった。社長の孫か?)に語りかける演出まで入れているのに釘付けになり、 そこからシャンソンを歌い上げる清水園の女社長、最後の埼玉県知事までテレビの前で大興奮しながら実況しまくり、更に番組終了後は埼玉政財界人チャリティ歌謡祭及びその出演者について検索しまくって新年第1日目を終えました。でもね、何か色々検索して調べてもあんまり細かい情報が拾えないんすよ。出演した政治家のブログで簡単に紹介されてる程度。放送されてる分だけでも3時間あるのに歌を何回も撮り直しする出演者がいたりして収録はかなりの長丁場になってるらしい、っていうのは解った(めっちゃ見に行きたい!と思ってたけどこの話を知って見に行きたい気持ちがちょっとしぼんでしまった)。

 薄々気づかれてる方もいらっしゃるかと思いますが、私、社長とか偉い人が大好きなんです。桜組もどちらかというとメンバーより会長及び会長が作り出す世界観を見に行っています。そんな偉い人が大好きな私(とこういう場に出たくて仕方がない偉い人)の為に放送されているとしか思えないこの番組、今年はばっちり録画もして一番最初から見ましたよ!

 番組の冒頭に埼玉政財界人チャリティ歌謡祭を紹介するアナウンス。『テレ玉恒例元日は埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。今年で成人式を迎えましたこの番組、番組スタートからご出演の方や今年初めての方など様々です。この日の為に練習を重ねた成果をご覧下さい。政財界でご活躍されている皆さんの新年の歌い初め、これから3時間たっぷりお楽しみ下さい。』みたいな事を喋っていました。
 直後に提供紹介。馬車道や清水園・毎日興業など出演する社長さんたちの会社の名前が次々出てきます。冒頭の紹介部分が終わった後は実にテレビ埼玉らしい地域密着型のCMが続々流れます。CM部分も見逃せない。

 そして番組スタート。司会は押坂忍さんと亀井薫さん。副司会的な位置付けの亀井さんがなかなか可愛い。もう何年も連続してこのコンビで司会を務めているらしい。審査員は作曲家村沢良介氏(島津亜矢の曲を多く手掛けているらしい)・作詞家志賀大介氏(桜組の西山会長も会員である日本作詞家協会の常務理事)・作曲家四方章人氏。バックバンドは岡宏&クリアトーンズ・オーケストラ。何十人もいる豪華なビッグバンド。20回連続で担当していると紹介。こんなバンドをバックに大宮ソニックシティの大舞台で歌うとかさぞ気持ちいいんやろうなぁ。

 チャリティ歌謡祭という事で募金の様子の紹介。景気よく募金箱に万札を投入する紳士達。集まった募金は埼玉県文化振興基金に贈られるそうです。今回のチャリティ募金を含めると通算2000万円を寄付したとの事。


 トップバッターは毎日興業株式会社の田部井功社長。若手社員のバックダンサーと会社の大きな旗を振る人2人を引きつれ南中ソーラン節。声はとても出ているし音程もしっかりしているが歌いだしのタイミングを外している箇所多数。「コレが田部井のソーラン節よぉー」みたいな自分の名前を入れ込んだアドリブもあった。

 客席の応援団が合いの手の「ソーランソーラン」とか「ドッコイショ!ドッコイショ!」っていうのをしっかり入れてきている。横断幕と社長の写真&裏には『功』の文字が大きく入ったうちわに白サイでアピール。

 審査員評「新年の幕開けに相応しい明るい歌。後ろの方は社員の方ですか?よく練習されてますね」「声が若々しい」などと歌自体には触れないコメント。社長の抱負「1800人の社員が24時間365日頑張っている。労務災害・交通災害0を目指したい。お客様の期待にそえる高品質な仕事を提供したい。」

 2番目は所沢市の当麻よし子市長。所沢市のマスコットキャラらしきゆるキャラ着ぐるみを横に立たせた状態でいい日旅立ち。所沢市の航空発祥100周年にちなんでこの曲との事。「所沢を待ってる人がいる~」と1箇所アドリブ。

 審査員評。「隣のキャラが可愛い。爽やかないい歌。」市長の抱負「34万市民と共に航空発祥100周年全国に所沢をアピールしていきたい」

 3番目ケアハウスなごみの郷の理事長。お母さんへの感謝の気持ちを込めて歌ったのは感謝状という曲。バックは理事長と同年代らしきおばちゃん軍団がザルのようなものに一文字づつ文字を入れたものを左右に振っているだけ。審査員評「とってもしっとりとした歌。おふくろを思い出した。歌のテーマが良い」。抱負「うさぎ年なので飛んだままの状態で仕事を頑張りたい」


 4番目松伏町の会田重雄町長による憧れのハワイ航路。バックダンサーはTシャツにレイをぶら下げたおばあちゃん軍団。写真に写ってるおばちゃん、静止画の状態でたまたまこの表情になったように見えるが実は終始こんな顔をしていた。


 歌い終えた町長に「女性10人をバックに踊られてどういう気分でしたか?」とややこしい質問をする司会の押坂さん。微妙にはぐらかした回答をする町長。審査員評「私が仕事を始めた昭和21年の曲。キーの高い曲だがちゃんと声が出ていた」町長の抱負「公立学校の耐震化工事を今年も進めて行きたい」
 最後にゴルフの石川遼君からの応援コメントが読み上げられる。この町長は遼君の地元の後援会の会長らしい。

 5番目は太陽日酸株式会社の杣谷滋信北関東支社長。支社長なのに堂々の出演!去年も出ていたらしい。しかし応援団は白サイを振っているだけ。堺正章の忘れものという曲を歌う。

 審査員評「やさしさなどを歌った歌にお人柄が伺える」抱負「弊社は去年創業100周年、今年101年目を迎えるのでチャレンジングな事をしていきたい」

 6番目朝霞市の富岡勝則市長。アリスのチャンピオンを歌う。出だし大失敗。そして市長の斜め後方に謎の人物がおり、台詞部分などを重要なパートを歌っている。謎の人物だけが歌っているパートまである始末。

 アリスの大ファンだったからこの曲を歌ったとの事。審査員評「キレのある歌唱で二人の息もぴったりあっていた」市長の抱負「埼玉県のチャンピオンになれる市にしたい」埼玉県のチャンピオンになるというのがどういう状態を指しているのかよく解らないが、埼玉県の他の市の市長やら町長がいっぱいいるこの場で言うにはチャレンジングなコメントではある。
 朝霞市長コーナーは抱負を語って終わりですぐ引っ込んで行ってしまったのだが、一緒に歌っていた謎の紳士に対する説明は一切なし。審査員が「二人の息もぴったりあっていた」とか言ってたって事は現場では紹介があったのかもしれないがカットされてる?あの謎の紳士は一体何者なのか。めっちゃ気になる。

 7番目株式会社サイサン川本武彦社長で明日があるさ。社員バックダンサーがコーラスもしながら踊っている。途中で前に出てきたりもするのでかなり練習している様子。

 司会席に来て最高に気持ちよかったとコメント。審査員評「大変明るいお声で社員の皆さんも元気そうで聞いてて楽しくなりました。前会長のおじいさまの民謡、現会長のお父さまの演歌、社長の歌と三代に渡ってお歌を聞かせて貰ってる」…この社長、おじいさんの代から埼玉政財界チャリティ歌謡祭に出ているサラブレッドか!抱負「去年合併した東北の会社とのシナジー効果を出して行きたい」
 ちなみにこの株式会社サイサンのCM(ガスガスワンワンガスワンダフルってCMソングの奴)テレビ埼玉見てたらめっちゃやってる。いくら三代目やっていうても単体で年商500億円の企業の社長を三十代からやらせるのは凄いなぁ。

 サイサンのサラブレッド社長が引っ込んだ直後から声援が飛んでいたのは8番目の上里町の関根孝道町長。声援が飛んでいた割には応援団のボリュームが少ない。瞼の母を台詞入りで熱唱。

 中村美津子ファンだからこの曲を歌ったとの事。審査員評「目をつぶると渡世人の世界が映るようだ」…絶対そんな事思ってへんやろうというような適当なコメント。そろそろ審査員も疲れてきたか。抱負「埼玉県最北端で田園風景が残っている町だったが大型量販店が進出してきたので賑わってきた。企業誘致も頑張っている。町制40周年なので頑張りたい」

 9番目はイーグルバスの谷島賢社長。Love Me With All Your Heartという歌を全編英語で歌唱。応援団はサイリウムを振っているだけだったが最後に感謝30周年というプラカードを挙げていた。

 昨年は星をテーマにした曲を歌ったので今年は太陽の歌にしたとの事。審査員評「お正月から情熱的な歌声で素晴らしい。どなたかに伝えたかったのですか?」抱負「この場所で歌うのは2年目だが会社は30周年。30周年を迎えられたのは皆さんに支えられたから。社会に役立つ企業になりたい」このイーグルバスの社長のお父さんも昔この番組に出ていたらしい。
 イーグルバスもテレビ埼玉見てたらしょっちゅうCMが流れる。神園さやかが出てるやつ。

 10番目埼玉県議会の小谷野五雄議長(検索したら○天新聞の女子○生売春がどうたらこうたらみたいなんしかひっかからへんねんけどこの人公式ウェブサイトとかないのか)。新潟ブルースを歌う。

 立派な体格の議長。空手4段。後援会の皆さんにこの曲を歌えと言われたので歌った。審査員評「そうとうの月謝を払ってらっしゃいますね。最初の出だしの声が低音から高音まできっちり出ていた」…10人目にしてやっとちゃんと歌を評価出来る出演者が来ました!抱負「厳しい経済状況だから雇用創出をきっちり出来るように県議会一丸となって頑張って行きたい」

 今の時点で全20人の出演者のうちの半分を紹介。まだまだ先は長いので前後編に分けます。誰からも必要とされてない記事っぽい気がするけどネット上にあまり上がっていない埼玉政財界人チャリティ歌謡祭の情報を少しでも残す為に後編も一生懸命書くよ!

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